マコ

トールキン 旅のはじまりのマコのレビュー・感想・評価

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
4.8
久々に直球ど真ん中のどストライク映画でした。

すごい不思議な感覚だったんだけど、冒頭の戦争シーン〜トールキンの幼少期の数分間を見て「うわ、何これめっちゃ良い。好き。この後絶対に面白くなる。」って確信したんですよね。
まだストーリーも動き出してない冒頭も冒頭のシーンでそんなこと感じたことって今まで多分なくて、でもそう感じた具体的な理由っていうのが自分でも分からないんだけど。
ただ、戦争時と幼少期のシーンどちらも「トールキン」って名前がすぐに出てきて、「あぁ、この人(子)がトールキンなんだ」ってすぐに物語に入り込めたのが大きい気がしてる。

その確信は見事に当たり、素晴らしいシーンの連続で、夢のような2時間だった。

「見ていてストーリーが分かりやすい」って個人的にはポイントが高くて。
今作はトールキンを中心に起こる出来事を分かりやすく、でも丁寧に描写していて無駄なシーンが一つも無いし、彼らが成長していく過程もきっちり描かれている。
トールキンが物語を書き始めるラストシーンも印象的で、お見事!の一言。

煌びやかな英国の上流社会と、生死と泥にまみれた戦場の対比。美術や音楽、役者も含めて全てがドンピシャに好みだった。


「トールキン」というタイトルがついているけれど、これは「芸術は世界を変られる」と本気で信じて突き進んだT.C.B.S.の4人の物語であり、結果トールキンは世界を変えたと思う。


言いたいことありすぎるんだけど上手く言葉にできない。
4人がお茶を飲みながらただただ喋っているところを永遠に見ていたかった。

ヘルハイマ!
マコ

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