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トールキン 旅のはじまりのdaiのレビュー・感想・評価

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
4.3
原題はTolkien

予備知識なしでの鑑賞だったため、最後になってようやく『ホビット』や『指輪物語』の作者J・R・R・トールキンの伝記映画だったと知る。

孤児となったトールキンは転学先で無二の親友たちと出会う。彼らと共にTCBS(ティー・クラブ・バロヴィアン・ソサエティ)という秘密クラブを作り、芸術を持ち寄り、互いを刺激し合っていた。時を同じくしてピアノ奏者であるエディスという女性と出会い、恋をする。順風満帆だったトールキンだったが、、、

この映画はまさに文学だった。故になんだかしっくりこない人もいたのではないかと思うが、私にはドンピシャの映画であった。舞台が満席で見れず、劇場の袖で衣装を纏い踊るトールキンとエディスのシーンは最高だった。

戦地で瀕死になりながらも友人の安否を気にかけるトールキン。戦場が無残なだけに、コントラストとして学生時代のシーンがキラキラして見えてしまう。

トールキンの読んでいた本に登場する「ヘルヘイム」というワードは彼らの共通ワードとなり、自身を奮い立たせるときに使う言葉となっていたのだが、それがなんだか素敵だった。

なお、パンフは
FOX SEARCHLIGHT MAGAZINE 。
最も信頼しているパンフレット。
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