【氷山の一角でも、崩した事に大きな意味がある】
昔からあるであろう根深い問題に、MeTooを期に切り込んだ作品。こういう問題がよくありそうなのが芸能界なので、映画というバリバリの芸能媒体で半ば内部告発みたいなことがよくできたな、とそこにまず感動。
実話だからこそリアリティがあって、実話だからこそ映画としては消化不良なところもあります。
ラストはクールで好きですけど。
正直、女性として生きてきてセクハラを受けた事ない人いないと思うんですよね。若い時からそれが普通と思ってしまって心と体が慣れた結果が今なのだと思います。そこに抗って声を上げた人はすごい。
会社で男性社員を叱ったらすぐ「生理なんじゃん？」
50代なら「更年期かよ」
それを指摘すると「フェミ」と馬鹿にされる。
そういう日常を見て嫌悪感がないわけがない。
でも「小さい事でめくじら立てる面倒くさい女」というレッテルを貼られたくないから、仕事がし辛くなるから、笑って流してるのが現状で。
これを見た男性は「性行為を強要なんて」と他人事に思わない方がいい。いろんな方法で、気付かずに女性を傷つけているかもしれないですよ。
