140字プロレス鶴見辰吾ジラ

スキャンダルの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.6
【御恩と奉公】

シャーリーズ・セロン
ニコール・キッドマン
マーゴット・ロビー
まさに3大女優総攻撃!

その地位を得るためにに奮闘するアンカーウーマンの闘い!というわけでなくFOX NEWSの実際にあったセクハラ事件に着想を得ている。

それぞれの野心が交差するエレベーターのシーンはスリリングで、マーゴット・ロビーのスカートが上がっていくシーンには背徳感ありながらも気持ちが上がってしまう。

「いざ、鎌倉!」とかつては日本もしていたことだが、奉公と引き換えの土地を与えるに犠牲はやむを得ないかどうか?女性の性的消費問題に関しては?など、計画的に容赦なく逆転の“てつはう“を放ってしまうあたり、フェアゲーム的というよりは、ストレートに物言いする作品として、女性の演技合戦以外はワンオブゼムに埋もれてしまいそうだ。本質を問う現代において、勧善懲悪性や権力へのレジスタンス運動という舵切り以上に、フォックスに務めながらレズビアンを隠すという本質の憂いを妙に長く見つめてしまった。