クルードス

スキャンダルのクルードスのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.5
FOXの組織の説明から始まる導入部。
そこが早くて字幕を追うのに必死だったが、途中から追いきれなくなり理解するのを諦めた(笑)

でも今回の3人の主人公の立ち位置は、ストーリーが進めば自然に理解できた。

3人の中で一番印象に残ったのは、ケイラ役のマーゴット・ロビー。
希望、挫折、屈辱、告発と3人の中で一番浮き沈みの激しい役を見事に体現していた。
電話で泣きながら告白する場面は見事だった。

それにしてもCEOのロジャーは本当に胸糞悪いけど、あれは氷山の一角なんだろうなあ…。

セクハラ自体を男性社員だけでなく、女性社員も当然のものとして内面化してしまってたのがとても印象的。
組織の常識は世の中の非常識というのは多々ある事だが、間違っている事に対して声を上げるのはとても勇気のいる事。

そして提訴に勝利してロジャーを下ろしたところで、頭のすげ替えが行われただけ。
結局は社会が変わらないと根本的には何も良くならない。