全米最大TV局のスキャンダルの実話を基に着想を得て作られた。
こういう事があったことを知りませんでした。
シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーという豪華女優陣の共演に興味を持ちましたが、あるフォロワーさんのレビューで俄然観たくなり昨日鑑賞しました。
展開がスピーディーで観ごたえがあり引き込まれました。最大TV局のことをもっと知っていればより楽しめたのかなとも思いました。
でも同じ女性として共感できた部分も多々ありました。
そして時代が変わっても女性を取り巻く環境はそれほど変わっていないのかもと思いました。
権力のある者が立場を利用して女性に見返りを求める。仕事がほしいし、今後のこともあるから相手に当たり障りのないように諌めたり、あしらったりして身を守ろうとするが結局要求をのむのも理解できました。
これは男性にも当てはまることで、それが女性だと性的な事になるだけだと思いました。
あと男性の女性に対する身勝手な解釈は本当にうんざりするし腹立たしい。
本作でもロジャーが語っていて嫌な気持ちになりました。
本作を鑑賞後、以前勤めていた職場を思い出しました。私の頃はまだセクハラという言葉もなく(多分😅めちゃ田舎だっし)、酷い状況でした。
挨拶代わりにお尻を触る上司とか、今ならあり得ない下ネタをいう上司とかいましたから。
身体を触っといて、減るもんじゃなし、って言うおっさんたちにうんざりしてました。
確かに身体は減らないけど心がすり減るんだよ！と思っていました。
日本では性暴力にあった女性が刑事告訴したのに立件されなかったりとひどい状況もありました。
他にも、抵抗しなかったから女性にも非があるからレイプとは認めないという馬鹿げた判決もある。そもそも嫌がっているのに無理やりしたらレイプでしょ。
法律もおかしいと近年思うようになりました。
話を戻して、本作のグレッチェンは勇気ある告発だと思ったし、看板番組を背負うキャスターのメーガンもとても勇気のある告発だったと思いました。グレッチェンの用意周到さに拍手を送りたかったです。
新人キャスターのケイラが終盤言ったセリフも印象的でした。
シャーリーズ・セロンの特殊メイクはすごいです。カズ・ヒロさんの受賞に納得です。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー、3人の演技は素晴らしかったです。
字幕翻訳 松浦美奈
劇場鑑賞 #16
2020 #30
