スキャンダルの作品情報・感想・評価

上映館(68館)

スキャンダル2019年製作の映画)

Bombshell

上映日:2020年02月21日

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

あらすじ

「スキャンダル」に投稿された感想・評価

クワン

クワンの感想・評価

4.2
凄い映画だった。。

ただ私はこの映画を論じるのが怖い。

なぜなら、私は男だからだ。

私はこの映画を通してあまりに深い男女間の意識の溝に愕然とした。

この映画について語るレビューの男女間の違いを観てもよく分かる。

それは何か?

痛み。

あまりにも深い痛み。

そして、おそらく怒りも、、

どんなに理解を寄せて、想像力を駆使しても、私はこの映画のど真ん中にある多くの女性が抱いているあまりにも深い痛みを同じように心の芯で、身体の芯で感じることはできない。

同調もできるだろう。今のこの社会は、と論じることもできるだろう、あのFOX元会長ロジャーをとんでもない腐った魚の頭と非難することも、一般論を論じて客体化することも、大統領選挙予備選に絡めて政治論をかましたり、彼女の勇気を称えることもできるだろう。しかし、その言葉はあまりにも薄く、、そして他人事なのである。私ももれなくそこから抜け出ることはできない。残念ながら大抵の男性はお茶🍵を濁してますね 笑

この映画ほど、レビュー1つとっても、男女でここまで語る言葉が違うのかと驚かされる。そこにあるものと無いもの。痛みと怒り。おそらく多くの男性陣は無意識でこの映画を気軽に語る。そして、その紡ぐ言葉の中に絶望的なほど無理解な言葉を露呈していることに気づかない。おそらくこう語る私もただ自分の無理解を露呈する文章となる。ちょっと同調してフェミニズムぶったところですぐバレる 笑 何ならと開き直ってむしろ露悪的になる人もいるだろう。

本当の意味で彼女たちの痛みを感じて、涙を流し、血を流すことは、私を含む世の中の男性陣に取ってあまりに大きな隔たりがある。

私は、あのマーゴット・ロビーの電話をかける場面で涙がいきなり零れた、、でもその直後自分に驚いた。こんなにも深く傷ついていることに、その時初めて気づいたことに。感情がようやく繋がったことに。

幼い頃、近しい女性が深く傷ついた姿を見る体験があり、女性を傷つけてはいけないという観念と、母と年の離れた姉を心底リスペクトする女性崇拝的な観念で生きてきた気がする。感性が中性的だと言われることも多く、大学時代の親友は主に女性だった。自分はどこかで他のマッチョな男友達よりフェミニストだと思っていたが、そんな生易しい幻想がこの映画で打ち崩された。

メーガンが告発するかどうか決断する前、チームメーガンの男性社員が放った言葉は、彼女を支援するようにみせて全て自分と家族を守る保身の言葉だった。私は自分を観ているようで忌々ししかった。エセフェミニズムが空虚に消し飛んだ。確かにあの状況で同意をすることで仕事も無くなり、家族も路頭に迷うかもしれない。至極常識的な判断だ。たとえそうだとしても、彼の中には完全に“一番大切な部分”が欠落していた。

無理解と理解にも差があり、理解と共感にも差があり、共感と協力にも差があり、協力と自己犠牲はあまりにも差がある。本当に深い感情の共鳴と勇気が無ければその溝は超えられない。

さて、一度映画レビューに戻そう。ジェイ・ローチ監督のニュース映像やトランプの実際のツイート、実名描写を畳みかけるスピード感溢れるスリリングな展開と、相当の覚悟を持ったシャーリズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの3大女優のひりひりするような演技に加え、ケイト・マッキノンも素晴らしい演技を見せる。あの役を引き受けたジョン・リスゴーもまた見事に腐った魚の頭を体現する。本当にギリギリなところで右か左に針が触れるメーガンの決断を見守る緊迫感。社会派エンタテイメント作品でここまでスリリングな作品はなかなかない。

ただ、やはり圧倒されたのはメーガンを演じると共にプロデューサーとしてもこの作品を背負うシャーリズ・セロンの凄み。眼差し一つでこちらがギュッと心臓を掴まれるようなまさに戦場の第一線で闘っている女性の凄まじい緊張感でビリビリくる。その表情一つで自分の決断が及ぼす事の深さ、重大さを物語る。その彼女の表現を支えたカズ・ヒロさんのメイクも称えたいが、メーガンを演じるシャーリズ・セロン自身の演者を超えた強さはどこからくるのだろう、、と考えてしまった。

ただ、シャーリズ・セロンが演じたメーガン、あなたはあまりに強かった。

1万人に1人もいるかわからない。あまりに強い女性だった。

その強靭なタフネスと共に権力とお金もある。

でも、他の9999人は残念ながら彼女にはなれない。

勇気を出して手を挙げて仕事を失う人も、余計生き辛くなることも、痛みを更に深くすることも、他に数えきれない程のリスクと障壁がある。

で、男は再度、問われる。

あなたは、それでも、まだ傍観者なのですか?

それとも、加担者ではありませんか?

誰か、立ち上がる人はいないのですか?

いえ、あなたが立ち上がる気はありますか?

犠牲を払って、一緒に社会構造を変える闘いをしてくれる人はいるのですか?

そんな無数の問いが空中を舞ったまま、男はスイッチを切って日常に戻る。

ただこの映画の前、この映画の後で遅ればせながら私は、このあまりに深い男女間の痛みの共有の無さ、共通意識の断絶こそが男女に横たわる目に見えないけれども、あまりにも大きい溝なのだなと思った。※そもそもあまりに多くのセクハラ男が横行しているため、この議論には至ることはほとんどないのだが。

そして、私はこの映画を観ても自分は変えられないと思った。男である自分の観念を。

きっと妻の身に及ぶことならば、命をかけるだろう。でもそれは当たり前のことであり、自分以上に大切な存在でないと動けないということだ。

この国の女性のために、同僚の女性のために、共に闘えるとは正直、口が裂けても言えない。あの情けないチームメーガンの同僚の彼が、今の自分のまんまの姿だ。

#MeTooの熱にも日米で相当開きがある中で基本は無頓着で人任せな日本社会で、是正すべき点は何かをきちんと理解し、痛みに気持ちを寄せ、勇気を持って行動できる人がこの国の経済、政治、組織の中枢にいてほしい。

感情が動かなければ、人は動けない。

多くの男性がこの映画を観たらいいなと思う。気づかぬうちにリトマス試験紙で自身の意識を判定されてるから 笑

この映画を観た時に、主観的に何を感じるのか、いや自分が本当に本音で何を感じたのか発見して欲しい映画だ。
伊藤

伊藤の感想・評価

3.5
2020.03.15
waradey

waradeyの感想・評価

-
見たの結構前だけど📝
彼は私たちに仕事をくれている、というのつらすぎた😟
リョウ

リョウの感想・評価

3.2
話の展開がはやく、登場人物の描写が少ないため感情の起伏が読み取りづらい。
Mayuge

Mayugeの感想・評価

3.7
カッコいい…✨
もなか

もなかの感想・評価

3.2
元ネタを詳しく知らないと難しいと思う。日本人でなかなかわかる人はいないんじゃないか…アメリカを取り巻く状況やあと宗教系の話もピンと来なくて…私の勉強不足で置いてけぼりになってしまった。調べてもう一度見てみようと思う。
でも、立場も考え方も違う女同士が手を取り合うのは胸が熱くなった。シスターフッドだね。
ガールズナイト!な感じかなと思って女友達と軽いノリで見たら痛い目みました。。

政治や社会の中での女性の立ち位置のストーリー。

初めは難しかったけど最終的に面白かった
Rino

Rinoの感想・評価

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最近見たはずなのに全く覚えてない
壺

壺の感想・評価

3.8
ニコール・キッドマン側の弁護士役の女性の演技がすごく良かった。自信と優しさと職業的興味心が溢れてる感じ。
tm

tmの感想・評価

3.3
改めてシャーリーズ・セロンはクールビューティーやな❗
ニコール・キッドマンも良いけど………、やっぱ…。(笑)

ストーリー展開としては、ドラマチックな場面は少なかったんやけど、実話テーストなんで仕方ないかな。
でも、ま~面白かったで。(笑)

ところで、ちょっと観ないうちにジョン・リスゴーはえれ~太っとったね。(°Д°)
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