ラブラドール

マウトハウゼンの写真家のラブラドールのレビュー・感想・評価

マウトハウゼンの写真家(2018年製作の映画)
3.7
ナチス時代のホロコーストでユダヤ人の迫害をテーマとした作品は多いですが、本作はスペイン人捕虜の迫害がテーマとなっている点で珍しい作品でした。
ユダヤ人以外もこのように迫害していた事実は日本では広く知られていないこともあり、そこに本作を鑑賞する意味があると思います。

個人的にはこうした時代背景を主題とした作品は好きです。
ナチス時代にドイツが犯したヨーロッパ全土を恐怖に陥れた罪は重いということは十分分かっていますが、毎年何本もこの時代のドイツの戦争犯罪をテーマとした作品が生み出され続けることについては、若干の疑問も感じます。恐らくドイツ人も十分に反省している中で、こうした作品を現在のドイツの方がどのように受け止めているのか心配でもあります。