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ザ・ダート: モトリー・クルー自伝のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.0
この映画は、2001年に出版された本『the dirt モトリークルー自伝』に基づいて作られている。映画で描かれるのは、モトリークルーのメンバーのニッキー・シックスの幼少期から、成人しメンバーを集めモトリークルーを作り、バンドの栄光の日々‥そして転落、ヴォーカルのヴィンス・ニールの脱退(1991年)から復帰(1997年)までを描いた作品。
家族との確執を抱えたニッキー・シックス、ロマンチストのトミー・リー、脊椎の病を抱えたミック・マーズ、女好きのヴィンス・ニールがモトリー・クルーを結成し破天荒なステージで人気となるが、ニッキーとヴィンスのバンドの主導権争い、ニッキーのドラッグ中毒、ヴィンスが同乗していた車の交通事故などでモトリー・クルーは解散の危機に直面するが、ニッキーが中心となってバンドの絆を取り戻し再起するというストーリーは、クイーンの苦闘を描いた「ボヘミアン・ラプソディ」と公開当時比較されたが、ニッキーたちモトリー・クルーのメンバーが抱えていた闇や確執は丁寧に描いているが、ライヴシーンが少なかったり、セックス&ドラッグ&ロックンロールなモトリー・クルーのハチャメチャな振る舞いばかりが描かれ、今一つエモーショナルに盛り上がらない。
モトリー・クルーの破天荒なステージは少ないながらも楽しめるし、モトリー・クルーのメンバーの破天荒なロックスターぶりは面白かったが、今一つの出来のロック映画。
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