swansong

新・荒野の七人/馬上の決闘のswansongのレビュー・感想・評価

3.7
おっ、とうとう第一作の呪縛が吹っ切れて、ちゃんとしたオモシロB級活劇に仕上がってるやん♪

もはやユル・ブリンナーさえいなくなっちゃった「荒野のゼロ人」の面子がなかなか凄い。

なぜか毛母細胞が再生し、すっかり恰幅がよくなった七人のリーダー=クリス。
演じているのは「エアポート」シリーズの"出世魚ペパローニ"ことジョージ・ケネディ。
「暴力脱獄」でポール・ニューマン相手に大暴れしてたあの巨漢です。

人種差別への怒りに燃える元奴隷の正義漢はバーニー・ケイシー。
この人、「シャーキーズ・マシーン」のコワモテ刑事役が印象的でしたね。

片腕を失い、曲撃ちの見世物で糊口をしのぐ元南軍兵士=ジョー =ドン・ベイカー。
「突破口」ではウォルター・マッソーをつけ狙う殺し屋を演じ、「007」シリーズではボンドの敵になったり味方になったりしてた"たらこクチビル"のタフなヤツ。

残る4人も、"引退した老ガンマン"に"肺病病みの投げ縄の名手"に"訳アリの元保安官"に"銃の使い方も知らないメキシカン農夫"と、それぞれ何かしらのトラブルやハンディを抱えているのが面白い。

ヴァラエティに富んだ魅力的なキャラクター、手に負えぬほど強大な敵、殺し合いの合間に生まれるロマンス、純真な子どもの涙と笑顔…

やっぱり冒険活劇はこうでなくっちゃ♪

ぜひ「荒野の七人」の続編を期待せずにハードルをググッと下げてお楽しみくださいませ♪
swansong

swansong