たっツん

HiGH&LOW THE WORSTのたっツんのレビュー・感想・評価

HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)
4.2
平均年齢20歳超えのヤクザ育成所vs殺し屋と呼ばれるスキンヘッド集団vs化学の力で不死の身体を得たジャンキー共!
敵味方入り交じる三つ巴の戦いがいま始まる!!
(※化学の力·····レッドラム)

ストーリーが驚くほどちゃんとしていてかなり楽しめた!
前半は「クローズzeroII」のリブートか?と不安になったがそんなことは無く、さらなる胸アツ展開が待っていて大満足でした。
もちろん前半のリブート的な展開もそれなりに見どころがあるので心配はいらない。

初めは、鳳仙の頭が志尊淳!?大丈夫?見てられるか?なんて舐めていたけど、これは殺し屋の動きですわ。本物の殺し屋ですわ。

このシリーズ、ハイローTHE MOVIEから邦画では他に類を見ない程のエグいストロークを使ったカメラワークが見どころですが、それが今作は集大成、完成系と言っていいほどのクオリティに仕上がっている。
もはやどうやって撮っているのかも分からないんだけど、これみんなアドリブでやってんのかな?それともしっかり時間と殺陣を入念に決め込んで撮ってるのか?
正直これ見るためだけに足を運んでるといっても過言ではないけど、これよりさらに凄い物が見れるかもしれないという可能性もあるのでこれからもこのシリーズを見守っていこうと思う。

今回は鬼邪高、鳳仙、もう1つのチームの3勢力が出てくるのだが、なんとメインは絶望団地!
「Welcome To Hell」
この絶望団地がめちゃくちゃ重要なキーワードとなってくるのです。ドラマでもワードだけ出てきてたからどう映画に絡めて来るのかと思えばめちゃくちゃに主軸だったよ。
そしてドラマの方でダラダラといがみ合ってた鬼邪高の全日制の勢力たちだが、蓋を開けてみればほぼ絶望団地絡みの身内という結果に。なんじゃそりゃ!

今作はただケンカが好きな不良たちの物語なので中々に健全な内容になっている。
SWORDと九龍グループの大人でディープな血で血を洗う抗争ほどのスケールと迫力はないので、そこらへんは覚悟というか理解して見た方がいいと思います。

あとパルコ出てきたよね。ビックリした。
そういえば公式で出るよ〜って言ってたの忘れてたよ。
焼き鳥のビルって、、悪いけど潰れるよそれ笑
でもそんくらいビッグな夢があるのがクローズの男たちなんだよな!頑張れよパルコ!

3作目の「FINAL MISSION」のエンディングで空きクラブを見つけ新たに歩み出そうとするWhite Rascals。
今作の鬼邪高 村山にもそれ系のサプライズがあります。
エンディングの"その後"のシーンが豊富でそこもかなり楽しめたし笑えました。

ハイローシリーズはこれで終わりでは無いと願いたいし、欲を言うと高橋ヒロシコラボももっと掘り下げて欲しい。
これだけファンの居るシリーズなのでどうかできる限り続いて欲しいものです。
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