”魔法のマーカーを持たせて”
ここは最高の遊園地”ワンダーランド”！キャストはイノシシ…ビーバー…ヤマアラシ…クマ…そしてサル…全員喋るしここはいったい。実はこれ、ある家族ジューンちゃんとママの想像上のごっこ遊び。とは言っても完全に何らかの天才児であるジューンは模型や設計図やら凝りに凝る。それを受け入れてる家庭環境、最高ですね。
ある日、そんな大好きなママが病気で遠くに入院。模型作成も途中なんだけど…全然手に付かない。ついには解体して封印して気丈に振る舞う。あぁ…そんな状態が続いた日々に迷い込んだ不思議な森の中、そこにはなんとワンダーランドが実在していた！ただし廃墟のようになっている。例の動物たちもいるのだが、どうやら突然現れた”闇”に蹂躙されてるようで…みたいな。
いやこれもうびっくり！面白い！
好奇心の赴くままにクリエイティブな工作キッズのジューンちゃんの愛らしさ…動物たちのキャラの立ち方…全て最高な園内ビジュアル…大人の目だと相当グッと来るシナリオ…神テンポ…尺のちょうどよさ…すご…
なんでしょうね…ジューンちゃんが特に凄いのかな。母の入院を機に模型を辞めちゃって、じゃあ何をするのかというと、父の健康管理を始めるんですよ。この痛ましさの表現がマジで凄いし、ちゃんと後半にも効いてくる。
メインはワンダーランドを襲う”闇”から逃れつつ、園の再建を目指す感じですが、これもシンプルなようで心を含む色んなオーバーラップや事後の部分が揺さぶります。
サルがいいんだ…
これは流石に隠れ過ぎな名作なので観なさ〜い！
個人的に気に入ったのは、序盤のヤバコースター、円周率の歌を歌う算数キャンプ、「最高な日しか無かった」と言わないところです。
