ゆめちん

パリの家族たちのゆめちんのレビュー・感想・評価

パリの家族たち(2018年製作の映画)
3.0
パリの家族たち

改めて母親という存在を考え直す、いいきっかけになる作品でした。

"母親" をテーマとして、女性大統領、ジャーナリスト、舞台女優、花屋、ベビーシッター、大学教授、小児科医などパリで働く女性とその家族を映し出し、幸せとは何か探し求める姿を、様々な観点から描いた作品。

"母親" と "子供から見た母親"、この2つの視点から作品は進み、多様化する社会の中で悩みを抱える様々な境遇の女性が登場し、今まで伝えづらかったことが映像として上手く表現されているところもあり、なかなか見応えがある作品でした。
また女性を中心に描かれていますが、男女問わず共感できる部分が描かれているのも好感が持てました。

そして悩みを抱える女性たちを勇気づける周りの人々の存在が大きく、その優しさや温かさを支えに、彼女たちが力強く立ち向かう姿には心打たれますし、私たちが逆にエールを贈られているようにも感じました。

登場人物が少しずつ繋がっていることが徐々に分かり、自分だけではなく悩みを抱える女性がこんな身近にいるという見せ方は良かったですが、登場人物が多くひとつひとつの話が薄く感じてしまい、もう少し絞って深く掘り下げてみても面白かったかなと思いました。

最後の三人姉妹と認知症の母とのシーンが印象的、あまりにも切なくて胸が苦しくなりました。