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流転の地球/さまよえる地球のd3のレビュー・感想・評価

3.6
巨大化する太陽から逃れるため、地球の片側に推進エンジンを取り付け、人類は生存できる環境を求めて太陽系から脱出する。
いずれ太陽に飲み込まれることは知っていても、遠い未来のことだと思っていた。 ところが人類の危機に瀕し世界連立政府を樹立しながらも、宇宙飛行士たちは「私は中国の〜」とか「私はロシアの〜」とか言っている。 そう遠くない未来の姿なのかもしれない。
技術がいくら進化しても、生物としての人類は簡単に変わるものではない。ただ、地球存続のために任務を負った隊員たちは、人類が救えるならば自分の命くらいいつでも投げ出す気概の者ばかりである。現代においても人類の命運を握る最前線の人たちは同じ気概で戦っているのかもしれない。
誰かに守られているからこそ、一人ひとりができることに務められるのだろう。
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