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流転の地球/さまよえる地球のmikioartのレビュー・感想・評価

4.2
アジア人初のヒューゴー賞受賞作家さんの原作を元に製作された中国初のSF超大作。似たようなネタで山本弘の「地球移動計画」があって読もうと思っていたが、こちらもえらい壮大で面白かった。ハードSFを期待すると肩透かしを食らうだろうが、定番の家族愛や木星を背景とした大迫力のカット、後半の各国のレスキュー隊による感動の演出と非常に見応えがあった。

ただ大きな流れは問題なく追えたものの、細切れのシーンでは登場人物達が一体何をしているのか分からなくなっちゃう場面が結構あった。正直に書けば中国人とロシア人の友情を描いているところも、ああ敵国の映画なんだな、という思いで覚めてしまうこともあった。原作者のSF作品「三体」がかなり話題になっているので、今後はそちらのシリーズも映画化されるのだろうか、今後の展開が気になります。
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