凛太郎は元柚彦

流転の地球/さまよえる地球の凛太郎は元柚彦のレビュー・感想・評価

3.5
この映画はこんなセリフから始まる。「さようなら、太陽系」

太陽が膨張したせいで危険地帯になってしまった太陽系。人類を救うための作戦はこうだ。強力な地球規模のエンジンを世界各地に設置し、地球そのものを動かして太陽系の外へ脱出する。そして、2500年かけて4.2光年離れた新天地に向かう。その名も「流転の地球計画」。

中国映画SUGEEEEEEEEEE!!!!
映像の金のかけ具合がレベチなんだが。最初から最後までとにかく映像がド派手でハイテンションハイカロリー、VFXは近年のハリウッド超大作にも引けをとらないど迫力っぷりである。
所詮映像が凄いだけだろ?本物のSFはシナリオで勝負しろよ!って思ってる人にこそ本作をオススメしたい。原作者はアジア人初のヒューゴー賞受賞してる人ってのもあって、SFとしての面白さもちゃんと健在。
この映画は冒頭から、太陽系が危険?なら地球ごと宇宙船にして移動すればいいんじゃね!っていうぶっ飛んだ脳筋プレイをかましてきて楽しい。
クライマックスにはパシフィックリム以来の少年漫画的激アツ展開が用意されてるし、家族を救うために仲間たちが次々と命を投げ出していく姿はわかってても涙が出る。迫りくる木星を前に全世界の人々が団結するシーンはいわずもがな鳥肌モノ。
激アツでとにかくハイカロリーなジャンク宇宙食を食いたい奴にはうってつけの作品だ。