予告ではコメディすぎるかな？と様子見。
好評なレビューが多数アップされる中、特にオススメされている素敵なレビューに背中を押していただき、観てまいりました🥰
前半、ファニーな浅田家ではコント仕立ての出来事の連続。
（家族３人ドミノ倒し的にケガする？！🤣）
振り切ったコスプレ写真には笑いが止まらないかもしれない。
妻夫木くん演じる兄は「幸宏はおにいちゃんだから」と母に言われてケッコー無理難題、引き受けている。
（政志よ、交渉もしてこその企画担当だぞ）
（長男、長女は共感させられるエピソード。そして美味しいところは下兄弟に持って行かれるという…）
写真がおもしろいのは、被写体の性格がポジションでわかるところ。
浅田家の写真では、消防士とレーサーがそう。
消防士はおとうさん、レーサーは幸宏がなりたかった職業。でも、それぞれベスポジには、おかあさん、政志がいて、おとうさん、幸宏は１番後方の目立たない場所で表情もよくわからない。
おとうさんと幸宏は家族の中では縁の下の力持ちで、バックアップする存在であることが映し出されている。
政志はヒラメキがあり、ツキもある。
でも、ちょっと調子のよい風来坊。
それが後半になってグッと変わって見える。
浅田家以外の家族写真で記念すべき第一弾の高原家。高原さんたちは東北の岩手県在住だ。東日本大地震が発生後、政志は車を走らせる。
満開の桜の下、こぼれる笑顔で空を見あげる3人の姿が鮮明に映し出された直後、被災地の描写に切り替わった途端、フィルム調の彩度の低い映像になる。
衝撃を受けると世界から色が消える心象が見えたと感じた。
政志は写真の洗浄ボランティアとして小野くんと一緒に活動する。
（この小野くん、菅田将暉が演じていると気づくまで時間が掛かった。流石カメレオン）
その活動が結果的に、政志の人間性も作品も大いに深めてくれたと思う。
多くの人にとって、記憶を繋ぎ留めるために写真の力が大きいことを、あらためて、本作で実感した。
本当にとてもいい作品です。
ひとりでも多くの方に観てほしい✨
Filmarksで素敵なレビューをアップしてくれたみなさん、どうもありがとう🙇♀️
Filmarksのすばらしさにもあらためて感謝です🥺✨
