mura

酔うと化け物になる父がつらいのmuraのレビュー・感想・評価

3.0
酒にだらしない父親となると、『酔いがさめたら、うちへ帰ろう。』や『毎日かあさん』といった西原理恵子の元夫をモデルとした作品が思い浮かび、両作品好きだったけれど、この作品はどうもノレない。笑えず、気分が滅入るばかりで。

父母、妹と4人で暮らす田所サキ。父親は酒にだらしない。酒の誘いを断れず、大事なときにも深酒をくり返す。一方で母親は、新興宗教を信奉し、奉仕の気持ちから父親の行動をゆるす。そういったなか、父親に強い反感をいだきつつも思いを外に吐きだせないサキ。その半生を描く…

父親の行動がかなりひどい。それでも、ところどころに人のよさとさびしさのようなものを見せるのがどうも…。父親の愛すべき魅力を少しも見出せなかった、僕は。

どうもすべてがお気軽に思えて。自殺のくだりさえも。

で、エンディングに写真を用いるところは『毎日かあさん』と同じだけど、感動のぐあいがまったく違って。

あっ、裏返すと雀卓となるテーブル。あれは良かった 笑
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