TaichiShiraishi

酔うと化け物になる父がつらいのTaichiShiraishiのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

たった94分で酒で身を持ち崩した父と娘の数十年の物語をまとめて見せたいい映画でした。

松本穂香、渋川清彦、今泉佑唯、ともさかりえ、みんなすごくいい演技。彼女らの実在感があってこその映画。

特に渋川清彦の「憎めないけどどうしようもないオヤジ」演技は絶品で、ダメダメでもなんだか可愛らしくて放っておけない。


まあ、「酔うと化け物になる」というからとんでもないDV父親だったのかと思ったら、単に酔いつぶれてだらしなくなっているだけなのでちょっと拍子抜けしたが、まあ当事者からしたら父が毎日そうなってたら辛いよね。
ただ、なぜ父がそんなに酒に依存しているのかという理由付けに、さりげなく日本の働き方の問題点も描いているのが巧い。

漫画が原作という点を活かして主人公の心情をあえてポップに吹き出しで出してみたりと面白い演出も多く、重い題材でもとても見やすい映画だった。酒は程々に
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