このレビューはネタバレを含みます
ロックダウン中、唐突なシネフィル修行を実況していたエドガー・ライト。
そのままタランティーノ的な60、70sサイコー一派になってしまうのかと思いきや、本人が成りたかったのはレフン的なヴィジュアル作家だったっぽい。
60年代の娼館と現実のロンドンのガールズバーとか性感マッサージを地続きの風俗として描いているのが新鮮だった。
ただ豪華なセットの中でカメラをぐるぐる動かし過ぎていて、一枚絵の魅力に乏しい。
『パーフェクト・ブルー』と違って容疑者が一人しかいない(し、多分犯人じゃない事も分かる)からフーダニットとしての興味が持続しない。