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ラストナイト・イン・ソーホーのryoのレビュー・感想・評価

3.5
都会に夢膨らませ憧れるヒロイン。彼女は60年代カルチャーが大好き。皆が夢を持って裕福になろうとしていた活気溢れる時代。
ヒロインは夢の中で60年代を生きる、歌手に憧れるもう一人のヒロインの人生を追体験する…。

都会も懐古もネオンのように輝いて見えるのは、その場に自分がいないから。いざネオンのそばに寄ってみると薄汚い闇が足下に広がっている。
現実と非現実の境をあやふやにするソーホーの極彩色ネオンが良い雰囲気。

前述した都会・時代の闇とか、夢を追うヒロインと搾取する男の影、というメッセージ性がありそうなモチーフが全面に押し出されてはいるが、雰囲気だけでそういった諸々の問題を消化した作品とかではない。
あくまで気楽なエンタメとしては十分面白かった。シャレオツ・サスペンス!
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