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ラストナイト・イン・ソーホーのせのレビュー・感想・評価

3.3

「バラ色の光景の裏には何があるのか」
(byエドガーライト)


ロンドンの服飾系学校に行ったけど
能力のせいでマジ苦労する
可愛い女の子の話。

主人公エロイーズは寮の子達とうまくいかず知らん婆さんの家の屋根裏の一人部屋を借りることになったけど
そこから毎晩変な夢を見る。

夢の中でエロイーズは
60年代にタイムスリップ。
彼女は歌手を夢見るサンディという名の女性になりその人生を体験することになる。

ライトはポランスキーの「反撥」とニコラスローグの「赤い影」にインスパイアされて作ったとか。
どっちも見てねぇ〜から見てぇ〜。
でも確かにさ
「反撥」じゃないけどさ
主人公である女性が
人をもう信じられなくなって
疑心暗鬼になっていく感じが
「ローズマリーのエケチェン」
みがあると思ったんだよね。
あれもポランスキーだわ。


推しのトーマシンマッケンジーが
好きなエドガーライト作品に出る!
てな訳でずっと観たかった。
ついに観れた!

アニャテイラージョイには
ほんとに勝手に
イメージ悪いなーて思ってて(おい)
あんまりだったけど
演技は緊迫感あって良かった。
あと少しこの時太ってるわね?(超失礼)
いまより腕が太い。演技のためかな?

ライトいわく最初アニャをエロイーズ役として考えられてたらしい。
ただスプリットの演技もあるし
悲鳴似合うよねっていうことで
サンディ役に。
アニャ本人もサンディやりてぇって
言ってたんだって!

タイトルでもある
「last night in soho」はタランティーノが使うの勧めたらしい笑
ライトと仲良いね笑


結構溢れ出すエドガーライト感。
(でも珍しくナヨナヨ男系ではなく
ガッツリ煌びやかで可愛い女性がメインなところ、いつものおバカネタがない。そこは印象的。)

彼の作品って毎回観ていて
終盤になってくると「あ!これエドガーライトのだ!」てなるのなんなんだろう。

始め〜中盤まで散りばめられた伏線が最後パズルのピースみたいにバシッとハマって回収する感じ。ヒッチコック風味。
そんで話が分かりやすいのが魅力!
本当に音楽を効果的に使うよね。
オタクだもんね。

ミステリー風味なのもホットファズぽい。
最後はあー実はアンタが原因ね!?
てなるの!
ゾンビっぽい描写も彼の癖がでてる笑

話そのものはスゲ〜おもろいわけではないけど雰囲気とかネオンの色彩がよくて惹きつけられるしなによりトーマシンマッケンジーが可愛いので100点。(なんかい言うん?)
初めて夢を見た翌日の服装とメイクがとても可愛かった。

精神がおかしくなるにつれて
メイクもドンドン恐ろしくなるのも良かった。
目のあたりすごくて
KISS?!!!ってコト?!!!
てなっちゃったもんね終盤なんて。

彼女の体験そのものが
夢を追いかけることの大変さを
表現していたのかもなぁ。

ばぁさん、
お母さんも同じようにロンドンで苦労したって言ってたし。

最近はとくに芸能界の枕について話題になっていたのでなんだかサンディの姿には一層シンミリしてしまった。
でも流石に殺しまくりでしょう。

、、、とはいえ完全な悪とは言えない最後の台詞がより悲しい。
あっちゃいけないねあんな営業は。

アニャとトーマシンが入れ替わりながら踊るシーンが良かったし、
ジョンもいい奴でさ。
生きていて良かったよ〜。

亡霊の亡霊()が丸出しだったのは
ちょっとびっくりしました。
(一時停止したらわかった笑!)

恋のダウンタウン、愛なき世界、パリのあやつり人形(歌手名サンディ!!)
ダンス天国、エロイーズ、、

60年代の音楽は本当に知らないので
新鮮だった。


わたしとしては
AVAMAXの「million dollar baby」のPV思い出した。最近出たやつ。
せ