April01

007/ユア・アイズ・オンリーのApril01のレビュー・感想・評価

3.7
オープニングテーマ曲、聴いたことあるな、と思ったらシーナ・イーストン、映像にも登場し美しい。だんだん時代が近づいてくる。
タイトルが良い。コンフィデンシャルな仕事の次元と、貴方だけに見せる男女の次元、真逆なものを描くボンドの世界観そのものという感じ。

雪山でのスキー滑走、スキージャンプ、ボブスレー、アイスホッケー、山でのロッククライミング、海での水中格闘など自然を使ったアクションシーンが多く見どころが多い。

それだけにムーアボンドがややお年を召したせいか、身体が少し恰幅良すぎてキレがない気がする。そろそろ限界では?と思ってしまったのも事実。そこはスタントか、といちいち思いながら見てしまったから。
特にクライミングの場面で他の若い男性達が敵も味方も若くて細くて身軽な身のこなしでカッコ良く見えたから余計にそう感じてしまう。いつも殻付きナッツ食べてる人と彼の仲間もかっこいい。

アクションだけでなく、今回はガールとのマッチングに初めて違和感が。
なにしろメインガールと深いことしたら犯罪じゃないかと思うくらい、リヴ・タイラー似のキャロル・ブーケさんが若く清楚で、リアルの年の差30才、下手するとボンドは父親に見えてしまうわけで。
この2人、そういうシーンがきたら引くかもって水中探検あたりから思い始めて心配になる。タイトルの言葉と共に海に潜って誤魔化してくれてホッとする、美しいシーン。

むしろ海千山千の大人なサブガールの方がお似合い!と思えたのは不思議。こちらを演じたカサンドラ・ハリスさんは、後のボンド、ピアース・ブロスナン夫人だそうで。

スケーターのガールにスポンサー見つかって良かったねのサブストーリーはパパとガールという現代もある普遍的な関係ゆえに、あからさますぎて批判する気も起きない清々しいまでのってやつ。


語録

アペリティフは?
ウゾを。
私の故郷のロボラ・ワインなどを?
失礼ですが香りが強すぎます。
テオタキ・アスプロを。


デタントさ
お互いにこれで全て無事だ
That's détente, comrade.
You don't have it, I don't have it.
April01

April01