森の中にある屋敷に子供二人と住んでいる女性が、戦争に行った夫の帰りを待つ。
だがその屋敷には、いるはずのない人の気配が…
その恐怖に世界が戦慄した、ゴシック・ホラーの最高傑作。
古典的なホラー・ミステリーであるが、アレハンドレ・アメナーバル監督の演出は、しっとりと丁寧で、ある種の家族愛の物語になっている。
緊張感の作り方は、とってもお上品で、所謂「見えそうで見えない恐怖感」の作り。
登場人物が少ない物語ですが、かなり興味がもて、それとして引き込まれる作品だと思います。
何より、ゴシックな世界観が好きな人にはオススメ。
洋館や装飾が美しいし、光と影の具合も、この映画独特の使い方をしてると思います。
そして、とにもかくにも、最後の展開がもうびっくらこく。
脚本も展開も緻密に練られている感じ。
しかし、前半部分は間延びした感があり、説明がついてみると拍子抜けするところがある。
すっきりしないエピソードもある。
内容は、少し不気味な感じで進み、ジワリジワリと恐怖感を駆り立てるけど、 単なる驚かす映画ではないので、ホラー好きな人より、サスペンス好きな人におすすめです。
ネタバレに成ると面白みが80%OFFな映画なので、見る際は気を付けてください。