このレビューはネタバレを含みます
お恥ずかしながらポアロシリーズは原作も映像作品も一度も触れたことがなくにわか知識で観た。冒頭でポアロとブークが会った時に「まだオリエントに？」と言っていたので、前作でも出たんだな、ホームズでいうワトソンとかレストレード警部みたいな近しいポジションの人なのかな、と思った。実際物語が進むとポアロに情報を教えたり、手助けする助手のような役割を果たしていた。
だからさ……死ぬとは思わないじゃん……………普通シリーズものの助手は探偵と同じで唯一死なないキャラじゃんか…………………受け入れられんて………………
犯人を逃さないようドアを全て閉めた後のポアロの、光の入らない目に息を呑んだ。
撃たれた直後にハンカチを傷口に当てていた時点で夫は黒だと思っていたけど、結末は衝撃的だった。共犯者は医者だと思ってた。
けどそれ以上にブークの死がショックすぎて………………
最初の事件は医者が銃声聞いてすぐかけつけていたら成立しないトリックでは？とか、妻を撃ったとき銃声した？とか、犯行動機にもう少し納得できる描写がほしいとか思ってしまったのだけど原作を読めば解消されるのだろうか。
愛の数だけ秘密があるというキャッチコピーが観賞後響いたが、愛を言い訳にするなとも思う。
エジプトの圧巻な風景やガラスに乱反射する映像、カメラワークが楽しめた。
エマ・マッキーを今後推していきたい。
ああブーク……………………
