ゾンビの大量発生により荒廃し、
隔離されたラスベガス。
そこへ足を踏み入れた命知らずのよう兵集団が、
究極の一獲千金を狙い、
史上最大の強盗計画に打って出る。
Netflixオリジナル映画で2021年5月21日から配信中。
ザック・スナイダーの最新作がNetflixで観れる。
スナイダー監督作品は“ドーン・オブ・ザ・デッド”から“ジャスティス・リーグ”まで、
全て映画館で観ているが、
スナイダー監督もついにNetflixデビュー。
ゾンビ映画を撮るのは意外だった。
“ドーン・オブ・ザ・デッド”で走るゾンビを描いて、
僕にとっては不評だったが、
本作のゾンビも走るし俊敏でまた新しいタイプなので、
そこまで期待はしていない。
冒頭のゾンビの大量発生のきっかけになった事故がわざとらしい。
その後のラスベガスの阿鼻叫喚は楽しめた。
隔離されたラスベガスに2億ドルの現金を取って来いと、
真田広之演じるタナカに依頼されて、
ゾンビエリアから大金を強奪する展開は、
“新感染半島 ファイナル・ステージ”と同じで、
王道のゾンビ映画ではあるが特に目新しさはなかった。
よくあるゾンビパニックと異なるのは、
ゼウスと呼ばれるゾンビがラスベガスを支配しており、
アルファ呼ばれる知性あるゾンビと、
シャンブラーと呼ばれる知性のないゾンビが存在する。
金庫破りが簡単に開いたのは驚いた。
30分だけ集中するだけで済んであっけないし、
金庫の手前のギャグみたいなトラップが意味不明。
伏線もほったらかしで回収なし。
「雨が降れば復活するゾンビ」や
「無限ループ」というセリフも何もないままで終わる。
無駄に長いドラマパートのおかげで、
上映時間も148分と冗長である。
一番気になったのは撮影方法で、
被写界深度が浅い写真をそのまま映像にしており、
とてもクセのある映像がとても気になった。