すがり

燃えよスーリヤ!!のすがりのレビュー・感想・評価

燃えよスーリヤ!!(2018年製作の映画)
2.5
どうしたスーリヤ。
こういうインドもある。

スーリヤのアビマニュ・ダサーニーは本当に心の底からイケメンだった。
その肉体の美しさ。動きの軽快さ。身体の大きさ、その見せ方。
IMDbでは身長173cm(?)ってなってるけどとてもそうは思えないくらい大きく感じて、手足が長いのかもしれないけどアクションでそういう身体の使い方ができるというならすごく良いよね。格好良い。

そんな彼、スーリヤが、痛みを感じない身体を駆使しためちゃくちゃな肉弾戦を随所に展開していくハイコメディなアクション映画だと思って今作を観に行ったわけだけど、残念ながらちょっと違った。

全編通しての一番の感想は「一体何を見せられているんだ……」
見る人が見れば、痛みを感じない身体だとか、幼少期のはちゃめちゃすぎる行動とか、そこから成長した先にある種々様々な関わりに対していくらかの感動を手に入れるだけの内容があるのかもしれない。
何となくではあるものの、その辺りの片鱗を感じないわけでもない。

しかし、だ。
私にはこのテンポでそれを受け取ろうとするだけの気力は残っていなかったよ……。

スーリヤという人物や境遇を丁寧に描きたかったと言えばそうなのかもしれないが、いくらなんでも展開が……遅い……。

幼少期を共に過ごした女の子と再会したスーリヤは彼女の育った空手道場に危険が迫っていることを知る。
道場を経営するのはスーリヤの心の恩師、空手マン。彼と道場を救い、幼なじみを守るため、スーリヤは戦うことを決意する。

これ。
進行としての内容はこれだけであるのに、138分!(filmarks)

良いよ、この骨組みに対する肉付けとしてそれこそザ・レイドばりの肉弾戦だらけの構成であったなら良いよ。
ちょっと足りないじゃないのさ!
あとスローが多いよ!
まあこのスローの使い方はバーフバリでも見てたしインドっぽいのだけどね、でも多いよ…!

ただでさえ物語の展開が遅いというのに待ちに待った肉弾戦でもこれだけスローされたらこっちの頭の中までスローされていってしまう……。
面白いようなところもところどころあったし、自分には掠っていく程度だったのが残念ではあるけれど、まあね、2019年を納めるにはこれくらいの雰囲気、感覚でも良いのかなって。
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