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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢のchipのレビュー・感想・評価

4.0
映画館で見逃した作品を、やっとDVDで鑑賞。
すごくよかったです。


郵便配達のシュヴァルが、たったひとりで宮殿を作ったという、実話ベースの作品です。
33年間、全身で作った宮殿は…細かい細工を施していて、それはそれはすばらしいものでした。
想像力が豊かなのでしょうか、ガウディの作品群を思わせるような宮殿だと思いました。

郵便配達の途中で見つけた渦巻状の石に魅せられたシュヴァル。
それがきっかけで、彼は宮殿を作り始めます。
彼の頭の中には、前に見た
アンコールワットの写真があったのでしょうね〜
仕事以外は何も知らなくて
妻の扱いも子どもの扱いも知らない…朴訥な男。
先妻と息子が可哀想だったなぁ〜


再婚して生まれた娘アリスのために作った宮殿。
仕事の他は、宮殿作りだけに没頭する彼。。
何かを成し遂げる人は、こうやって集中するのかな〜
でも、家族は大変ね、
偉業は偉業として、結果が称えられるけれど…制作途中では、かなり変わり者として見られていたシュヴァルでしたから…
それでも没頭できるものがあるって、やっぱりすごい!
雪の中、夏のひまわりの中、石を運ぶシュヴァル。
配達の途中、気に入った石を拾うシュヴァル。
背中を丸めて、無口で…
黙々と作業するシュヴァル。
宮殿の前で息子と一緒に撮った写真の顔が…心なしが誇らげに見えました。
父と離れても、りっぱに育った息子もすばらしいなぁ〜と思いました。
息子は、新聞記事の切り抜きを集めていました。。
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