あさり

主戦場のあさりのレビュー・感想・評価

主戦場(2018年製作の映画)
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日系アメリカ人の監督ミキ・デザキ氏が3年にわたって日本軍の戦時性奴隷制をめぐる疑問を、否定派も含めた様々な論客に取材し整理していく作品。2時間と分量は多めですが、一次資料にも当たった真摯な作品でした。
ぼくは以前からこの話題を学んできましたが、議論の全体像を初めてつかむことができ、勉強になりました。本編で多くの時間は割かれていませんでしたが、日本と同じく韓国にも存在する儒教的家父長制がいかに激しく被害を助長し無視してきたのか、改めて考えることができました。
こんなこと言いたくないのですが、こうしたジャーナリズムや、被害者の声に耳を傾けようと訴える人たちが、命の危険を感じなければならないほど厳しいバッシングを受けるこの社会は異常だと思いました。
映画公式サイト→http://www.shusenjo.jp/
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