色々考えさせられる映画だった。テンポが早くて、観るにはよいのだけど、頭の中で流れてしまって色んなポイントをおさらいしてほしい…
20万人という数については、確かに見解が分かれるだろうし、おそらく多く見積もられてはいるのだろう。でも例え収入を与えられ、外に連れ出してもらえることがあったとしても、自由意志に反して性的搾取を受けたのであれば、それは性奴隷であり、その状況下に置かれた被害女性が声を上げていることは事実だ。韓国は家父長制の文化で声を上げることは勇気のいることだと容易に想像がつく。しかし、女性を人として扱われていなかった側面がかつての日本にも同じくあったことは、今の日本社会を見ていても納得がいく。性的被害の声を上げる女性に対して、同情よりも批判の声が上がる日本社会の歪さは、そういう文化的背景が根強くあるからかもしれない。
にしてもやはり右派論客の言葉はあまりに理性をかいているように思えてならない。もうちょっとまともな保守論客はいなかったのだろうかと思ってしまう。
トニーマラーノの紙袋のくだりは、ただただ嫌悪感しかなかった。加瀬英明については苦笑…
撮影許可うんぬんは出演者から批判をかっているようだけど、取材を受け入れた以上、自分の発言には責任持つべきじゃないかと思う。切り取られ方に文句言ってるんだろうとは分かるけど。
でも疑問なのは、YouTubeの動画の使用許可はどう取ったんだろう…
