♯65(2025年)古事記、日本書紀
東宝が1000本製作を記念した、三船敏郎をはじめとする豪華キャストによる古代スペクタクル大作。
景行天皇の御代、武勇に秀でた皇子ヤマトタケルノミコトの波瀾の一代と、弟橘姫との悲恋を中心に、伊弉諾(イザナギ)と伊弉諾命(イザナミ)の日本の国造り、天照大御神の天の岩戸引きこもり、素戔嗚尊の八岐大蛇退治、天叢雲剣が草薙剣に呼び名が変わる出来事、火山の爆発など、大スペクタクルが展開する国産古代ファンタジー。父である天皇と重臣たちに疎まれたヤマトタケルノミコトには次々と過酷な討伐命令が下される。西へ東へとさまよいながらも巫女の弟橘姫と恋に落ちるヤマトタケルノミコトだが....。
特撮シーンは円谷英二が担当しています。
◆良い点/注目ポイント
・この作品を見る直前にセシル・B・デミル監督のスペクタクル巨編『サムソンとデリラ』を見たのですが、それに負けないくらい日本神話を扱ったスペクタクル巨編は凄かったです。
・円谷英二の特撮が凄い。マーブル模様の国造り。八岐大蛇退治、櫛名田比売が櫛に変身。富士山の噴火、高潮、火山弾と溶岩などCGを使わず見事に映像化しています。
◆改善点
・天の岩戸での天宇受賣命(アメノウズメノミコト)の裸ダンスを期待していましたが、着衣でした。
・神話パートで国譲り神話による武甕槌神vs 建御名方命の天照大御神と大国主命の代理戦争を映像で観たかったです。
◆総括
・私は全国の一の宮や有名な神社の御朱印コレクターなので、3時間超の作品でしたが、大満足でした。
昔の邦画は、洋画と勝負できる品質。
古代スペクタクル巨編が好きな方にオススメです。
-2025年65本目-