Dick

フェイクプラスティックプラネットのDickのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1. 初版2020.03.29

●プロデューサー・脚本・監督の三役を務めた宗野賢一が、数年かけて貯金した300万円を予算にした完全自主制作映画。

❶相性:やや不良。

➋冒頭に、「世の中には説明のつかない不思議な偶然が起こることがある」というナレーションがある。これが本作の骨子になっている。
①1992年4月9日生まれで25歳の主人公シホ(山谷花純)は、幼稚園の頃、母親を亡くし、中学生の頃、父親も亡くした
身寄りのない独身女性。
②ネットカフェを常宿に、デリヘル嬢で生活費を稼いでいる。
③ある日、初対面の盲目の占い師から、25年前に占ったと言われ、自分の誕生日に失踪した女優とそっくりとだと言われる。
④冒頭のナレーションにあるような「説明のつかない不思議な偶然」なのか? はたまた、どちらかが「クローン人間」なのか?と想像が膨らむ。

➌まあ、良かったのはこのあたりまで。後は尻すぼみに終わった。

❹予算300万円程度の完全自主制作映画にSFを期待するのは無理だと思う。

❺プロデューサー・脚本・監督の三役を務めた32歳の宗野賢一は、高校卒業後アメリカに渡り、カリフォルニア州のチャップマン大学で映画制作を専攻したと言う。

❻その経験は、アスペクト比2.35の横長映像や、シホと同様、長期間ネットカフェを住み家にしている、いわゆるネットカフェ難民のリアルな様子等に生かされていると思われた。

❼タイトルは「ネットカフェ」を意味していると思う。

2. 追記2020.05.16

❶賞
①マドリード国際映画祭(Madrid International Film Festival)2019:受賞:最優秀外国語映画主演女優賞

➋評価:
①KINENOTE:67点/100点/3人
②Filmarks:3.7/5.0/36人
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