ディカプリオよりも陰のある表情が印象だったレッドフォード、人間臭さがとてもステキでした。
なんと言っても後作との違いは"汗"のリアリズム。舞台の20年代アメリカにはエアコンは無かったでしょうしおそらく室内ではみんな汗をかいていたはず。このリアリズムが非常に多い接写がキャラクターの表情をよく捉えて、多くを語りかけてきている。
ギャツビーという"夢"のような存在、しかし稀代なロマンチストという人間臭い彼の儚さを堪能できる演出。逆に彼のパーティーの絢爛は後作のCGを使った極彩色の演出の方が似合っていたか。
ディカプリオ版を観て違いを味わい、更に原作の素晴らしさも堪能できる傑作。