テアトル系らしい、ジャンルで説明できないけど、最後まで見終わって深い印象を残す邦画。
主演の渡辺いっけいさん、いつもは脇役としてお馴染みの俳優さんだけど、今作は父親役として強烈なキャラを演じている。
長野県の飯田市を舞台に、閉鎖的な人間関係や、開発で変わる地方都市の姿が描かれる(それがメインではないけれど)。
タイトルは讃美歌から取られているのだけど、恥ずかしながら知らず、後で検索して理解した。そうか、これは赦しの物語なのね。
上映後に入り口で渡辺さんと写真を撮影していただいた。だからというわけではないけど、作品を通じて参加した方の作品に対する思い入れを感じた。
正直、思い付きのようにいろいろな要素を入れてしまって、映画としての焦点がぼけて、やっぱりインディーズっぽいなと感じたところもある。ただ、こうした作品が作られて上映される環境があるということがとても貴重に感じられる。
掛かる映画館やプロモーションを考えると、これを映画館で観る人は普段から映画館によく行く人が多いと思う。そういった小さな市場が維持されているからこそ生まれた作品じゃないかな。