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LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘のYoshishunのレビュー・感想・評価

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)
3.8
"愛という毒"

小池健監督によるアダルティックかつハードボイルドなルパン三世シリーズ第3弾。
次元大介、石川五右衛門に続き、今回は男騙しの女泥棒・峰不二子が主人公。

原作の絵に近いシリーズのため、本作における不二子も他のTVSPやTVシリーズと比べて色気が増す。

また、不二子が苦手とする子守についても心情の変化が丁寧。最初は大企業から横領された資金目当てだったものの、唯一の家族である父を失ったジーンの仇を取るため、単身ビンカムに挑む。このシリーズのラストバトルは必ず一対一であり、本作も例に漏れず、最高の作画でのアクションを堪能できる。

タイトルにもある通り、峰不二子の嘘が明かされるものの、ランディの遺体が映らない点で大体察しはついてしまうのが難点。峰不二子がどういう女か。その先入観さえあれば展開にこれといった驚きはない。

本作でとうとう過去作のヴィランの繋がりが明かされ、いよいよ本シリーズも佳境に入ったと思わされる。果たして、その名を口にしてはならない"あの方"とは何者か。ビンカムも改造人間なだけにやはりアイツか。
今後の展開にも期待。
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