過去SNSに書いた感想をサルベージ。
いやー、エグい。
ひたすらエグい。
なのにやたら明るい。これに尽きる。
主人公の家族の状況も酷くて、もうそれだけで鬱っぽいけれど、彼氏もその友達もそこそこ酷い。あれじゃ、踏んだり蹴ったり。
そんな感じで諸々のシーンも色んなところがやたらエグいのだけれど、風景や映像はひたすらに明るく美しく、それご余計に心理的に｢ヤバい感じ｣を醸し出して（精神的にどっか大事なネジ抜けちゃってるような）ホラー感満載。
最後には主人公も結構なエグさをマスターしてるのに、それまでの道のりの酷さから解放されたみたいで、よくやったヤッホーみたいな爽快感をちょっぴり感じる自分に、あれ私洗脳されたか？って驚いちゃうし、
まあなんというか、多角的にホラー。
むしろ、シーンなど視覚的要素より、こっちの心理的な部分でのホラー感やスリル感が強いかも。
きっと、本当のホラー好きには多分相当物足りないんだろうけど、カルトムービー的には面白いです。
そっちの視点で見るのが良いかも。
点数低めの人はホラーとしての評価とか、普通の映画と思ったらエグかったかのどっちかかも知れないですね。
ポスターに騙されるやつ。
でも、多分このイカレ具合に、ハマる人はハマる。
（私はツインピークスとかデビッド・リンチの変な感性好きなんで、ハマるクチでした）
少なくとも、普段、ホラーは苦手だから観ないのに、この美しさと、途中で使われる様々なカルト的謎要素（ルーン文字とかね）に興味惹かれて、つい劇場まで足を運んでしまったほどには、興味深い作品でした。
この感覚はなかなかないな。
監督はよほどの天才か変人かどっちかでしょうね。笑
（あと、映画公式で出てた村の｢クマのぬいぐるみ｣のCMが、これまたなかなかにシュールです 笑 ）
