にわかわかたる

ミッドサマーのにわかわかたるのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.0
ふぅ、フィクションか…
36〜54が労働ね…

他人と自分の境が無く、村が一つの生命体のような感じ
誰かの快楽は全員の快楽
誰かの苦痛は全員の苦痛
村社会が行き着く先の超全体主義

そんな共感しすぎる不気味さも、家族を失い、恋人と上手くいかない彼女からしたら、すべてに共感してくれるのは段々と救いになったのかもしれない

さらには、クリスチャンとジョシュのポジション争いも、個人の利益よりコミニティの存続を優先する村の対比として描かれ、現代における家族や地域などの共同体の欠如へのアンチテーゼにも思える

個性を排除し、まるで空っぽの機械ような集団なのに、どこか皆幸せそうに見えるのは、映像美や麻薬による錯覚だろうか

ま、それをカルト宗教と呼ぶのだろうけど、よくある宗教ものと違うところは信者を騙して私腹を肥やしてる指導者がいないところ。

なるほど…オズの魔法使いとはねぇ…