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ミッドサマーのnagranydeのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

フェスティバル・ホラーと銘打っているけどどの枠組みにも入れられない映画だと思う。
「繋がりというものを目を背けたくなるほど近付いて直視し続けた映画」と自分なら言う。

話の舞台となる村の人々は何もかも繋げる。生と死、人間と自然、公と私、身体の内と外…。
とにかく切れ目なく繋がることが村のモットー。だから村の皆は村人たち全員引っくるめて「家族」と呼ぶ。

現代社会じゃ恋人や友達、家族とかに疎外されて孤独な人たちがいっぱいいるからこういう村は羨ましかったりするかもしれない。

けど結局この村も他人に世話焼かない都会も根本は変わらないと思う。村の「調和」を大事にする村人たちは「調和」をきたす人間がいたらすぐポイッとする。でも途切れることを嫌がるから「生まれ変わって新たな村人として…」みたいなこと言って「調和」で「疎外」を隠していく。これ結局社会を維持するためにそれっぽい理由つけて邪魔な人間を弾くのと何ら変わらない。

どんな共同体や関係性も繋がれたり調和するにはある程度の距離や疎外が必要なのかな~と。逆説的だね~。
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