不快。不快。不快。不快!!
退席したくなった映画は初めてかもしれない。
「ヘレディタリー」は早くここから出してと感じたけど、退席したいとは思わなかった。
とにかく、最初から最後まで不快。
この監督、何も隠さない。
それは、もう前作でわかってた。
でもこれは無理だ。
隠すどころか、すべて真っ昼間だ。
プロローグまでは、むしろ期待が高まっていた。
これから凄いことが始まると確信していた。
(実際凄かったわけだが。。。)
ところが、村に向かうシーンのカメラワークで軽く目眩と吐き気。
このあたりで、身体が予兆を感じていたのだと思う。
途中から白昼の笑顔が全て気持ち悪くて。
むしろ凄惨なシーンのほうが楽に観れたかもしれない。
儀式だから慣習だから以外の理由が無いところがとにかく嫌悪感。
全部タペストリーや壁に書いてあるじゃんっていう正当化も嫌だ。
そして"喘ぎのエコー"からの"嗚咽のエコー"で、もう厭だ、勘弁してくれと、腰を浮かしかけた。
映画館を出てからも、人の笑顔に疑いをもつ。
この笑顔も。あの笑顔も。
あの老人も。あの子どもですら。
そして、自分も。
そういう意味では、すごい作り手だ。
アリ アスター。
あなたがくれたクスリ(作品)で、僕の脳に変な作用が起こっているよ。
ものすごい後味が、悪いやつね。
嗚咽のエコーが耳から離れない。