tetsu3

ミッドサマーのtetsu3のレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.0
不快。不快。不快。不快!!

退席したくなった映画は初めてかもしれない。
「ヘレディタリー」は早くここから出してと感じたけど、退席したいとは思わなかった。
とにかく、最初から最後まで不快。
この監督、何も隠さない。
それは、もう前作でわかってた。
でもこれは無理だ。
隠すどころか、すべて真っ昼間だ。

プロローグまでは、むしろ期待が高まっていた。
これから凄いことが始まると確信していた。
(実際凄かったわけだが。。。)
ところが、村に向かうシーンのカメラワークで軽く目眩と吐き気。
このあたりで、身体が予兆を感じていたのだと思う。
途中から白昼の笑顔が全て気持ち悪くて。
むしろ凄惨なシーンのほうが楽に観れたかもしれない。

儀式だから慣習だから以外の理由が無いところがとにかく嫌悪感。
全部タペストリーや壁に書いてあるじゃんっていう正当化も嫌だ。
そして"喘ぎのエコー"からの"嗚咽のエコー"で、もう厭だ、勘弁してくれと、腰を浮かしかけた。


映画館を出てからも、人の笑顔に疑いをもつ。
この笑顔も。あの笑顔も。
あの老人も。あの子どもですら。
そして、自分も。

そういう意味では、すごい作り手だ。
アリ アスター。

あなたがくれたクスリ(作品)で、僕の脳に変な作用が起こっているよ。
ものすごい後味が、悪いやつね。


嗚咽のエコーが耳から離れない。
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