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ミッドサマーのwoosのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
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TOHOシネマズ新宿にて字幕版を鑑賞。
2020年新作劇場鑑賞19作目。
客席はほぼ満席。
テーマ「ド派手なメロドラマ」

[全体として]
アリ・アスター監督作品は前作「ヘレディタリー」で打ちのめされて今回も期待していたが、期待を大きく上回ってくれた。
監督もインタビューで言っていたが、自分が観たことがある作品の中では、奇祭紛れ込み系映画として「ウィッカーマン」ぽいなという印象。あとはいろんなホラー映画やスリラー映画のオマージュが入っていたと思う。画面が上下入れ替わる事によって異世界に入った事を示すと思われる演出って何かの映画で見た気がするけどなんだったかな。。

[良かったところ]
怖いところを並べると、まず相変わらず音が怖い。それは音楽もそうだし、あのコミューンの人たちが出す声とか歌とかも怖い。というかキモい。次に画面にふとした時に映り込む気持ち悪いもの。あと、実際に北欧にあったという死に方、殺し方の儀式の気持ち悪さなど、映画全体に漂うバッドヴァイブスは画面が明るい本作でも健在だった。
全体のアートワークが素晴らしく、色彩も豊かであの特徴的な北欧の絵も良かったし、屋根の形がおかしかったり、異世界感が凄く良かった。
衣装のデザインやあの花の冠との組み合わせも良かった。
キノコの映像的トリップ描写も良かったが、あの時気になったのは、主人公のあの精神状態でやっちゃったら絶対バッドだろうなと思っていたら案の定だった。
映画の出来とは関係ないがパンフレットのデザインがルビ・ラダー風に作られていて良かった。

[気になったところ]
壁の作り方(写真や絵で埋め尽くす感じ)がアメリカの家とホルガの村で凄く似ていたが、白人の文化なんだろうか?それともアリ・アスター監督のセンスなんだろうか?

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多分ノレない人は全くノレない映画というか監督かもしれません。自分の常識と他人の常識は同じであると考えて観ると全くノレないと思います。
個人的にはかなり好きな監督だし作品です。
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