さや

ミッドサマーのさやのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしかった。
その一言に尽きるほど、個人的に好きな作品でした。

まず映像美、華やかで美しい。
そして衣装が白で統一していてとても可愛いらしい!考えられた画角、切り取った絵画のようなシーンばかりでスクリーンに釘付け…。
ベニスに死すぶりに見たビョルン・アンドレセンもお年を召しても神々しさは変わってなかった。

冒頭のダニーの家族が死んでしまうシーンは外が暗がりでずっと夜。タイトルクレジットを経て本編?へ導入するまでの入りがとても良かった。
(そこからはずっと明るいので笑)

内容を簡略化すると、
メンヘラが過激派な宗教にハマる話。

元々不安症気味なのに一気に家族を失って、彼をも失うまいと共依存ぽくなっていたが、ミッドサマーに洗脳されたラストのダニーのサイコっぷりが堪らなかった。いい意味で裏切られた。

よくよく見ると、色々なところに伏線があって、それらがとて〜も分かりやすく描いて(見せて)ある。回収もちゃんとしてくれる。

宗教は運命共同体のような一体感がある。
(悲しみや行為を致す所で多人数で共感するシーンとか、個が無くてめちゃくちゃ気持ち悪いなぁと思った。)

家族も彼氏もいなくなったダニーの居場所的には正解かもしれないけど、ラストにダニーがサイコだと知らしめちゃったから多分“家族”にはなれない。
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