booksloth

ミッドサマーのbookslothのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.0
ふりかかった苦難を乗り越えられず、恋人に依存した日々を送るダニー。彼とその友人に連れられて、彼女はスウェーデンの奥地で行われる密やかな「夏至祭」に参加することとなった。しかしそこで始まったのは私たちの常識を超えた「狂祭」だった。

作品を見た直後は正直「こんな感じね」と。グロもホラーも鋭利ではなく、とにかく「変」だった。感想が書けない。花畑で死ぬほど踊らされて方向感覚を失って気づいたら、地面に横たわっていて目の前に吐瀉物が広がっているような、そんな映画。
だけど、帰宅したとき、歯を磨くとき、仕事に向かうとき。ふとしたときに映画のシーンが脳裏を過ぎる。気付いたらシーンの意味や細部に思いを馳せていて、とにかく日常にまで尾を引く。かけられた覚えもない催眠にじわじわと気づかされるようで、なんだか気味が悪くて、それがまたこの作品の魅力だと思った。

珍しく、解説記事を読んでしまいました。
booksloth

booksloth