Growltiger

ミッドサマーのGrowltigerのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.9
スウェーデンの田舎で行われる90年に一度の夏至祭を見に行った大学生達が目にしたものは....。


明るくて綺麗な花が咲く村はとても美しく幻想的で、その村の狂気をも美しく感じさせる。そんな作りでした。
画面のウネウネした動きは自分もハイになってるような不思議な感覚。

後半はなんか色々カオス過ぎて段々笑えてきました(やっぱハイになってた?)。

90年に一度という割に村の人はみんなその異様な風習を普通に受け入れているから似たような事は頻繁に行われているんですかね。
グロ耐性出来てしまってる私でも途中「うわっ!」っと思うシーンはあったので中々のグロさだと思います。

こういう文化や価値観って生活して行く中で育まれるから、彼らの一見狂った風習も語弊がありそうですが見方を変えれば共感できなくも無い。
人生を18年区切りで四季に例える考えはなんだかお洒落に感じました。その先は....だけど。


日本にある「シラウオの踊り食い」や「生卵かけご飯」だってドン引きする外国人はいるし、遺骨や遺灰を家に置いておくのも見る人によっては不気味に写るでしょう。
子供の頃は仏像も十字架に磔のキリスト像も怖かった。
それが今や何とも思いません。
作中に出てくる怪しい薬みたいな物に「これ大丈夫か?」と観てる側は不安になるけど、主人公がばんばん飲んでる抗不安薬や睡眠薬には特に抵抗を感じない。

我々もある意味で洗脳されているんですよね。


ある場面で祝われてたおじいさん。
ビョルン・アンドレセン。
知る人ぞ知る『ベニスに死す』の美少年タジオ!
ほとんど映画出演せず、久々にカムバックしてこれかい!
最高だぜ!(←ハイになっている)