家のテレビ観たヘレディタリーが来なかった派なのだが、今作をきちんと劇場で鑑賞したことで、監督の手口が薄ぼんやりと理解できた気がする。
シナリオのその流れを、適切な形で切り取り、カット割り、カメラワークを決めていく。ホラー映画をお話的に引っ張るなら、この基本系に、恐怖演出のお約束を加えていくことで、充分楽しめる作品になる。
そこにワンアイディアがあると、傑作と言われるホラー映画が生まれるのだろう。
だが、この監督は話ではなく、恐怖心をあおることに特化した音、映像の使い方を心がけていて、それはクソ画面じゃちっとも伝わらない。