Where is your friend?
見えてる地雷を踏みに北欧まで行こう！系映画。タイミングと体調によってはみぞおちに一撃喰らうタイプなんだろうけど、幸い？それほど。あぁ、『ウィッカーマン』だなぁと感じたからかな。あちらの方が、クライマックスの祝祭度は高い気がする。
とはいえ、美術とか演出は周到で素晴らしく、狂気的に画面をコントロールしようとする意思が随所に滲み出しているところとか、肉体が物理的に”開放”されてる絵面とか、諸々面白い。冒頭の絵画、ダニーの実家のディティールが特に好き。ホルガ村の造形は（ダニーたちが見せられている風景、という演出のためなのだろうけど）裏側とか生活感をもう少し見てみたかった。
あと、ドラッグ描写のリアリティ凄い。白昼に意識が後頭部の方に向かって下がっていく感じとか、アイデンティティの境界が溶けていくところとか、呼吸が世界と一致して過呼吸気味になっていく速度とか。
