ねぎおSTOPWAR

私が神のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

私が神(2018年製作の映画)
4.0
イタリア映画祭

イタリアでは極めて珍しいそうです。宗教をテーマにしたコメディ!
これもまたアレッサンドロ・アロナディーロ監督さん登壇!!
イタリアでややカソリックをディスるコメディを作るなんて自殺行為だったとご自分で語って笑いを取っていました。ただしそんな意図はなく、無神論者である監督はただ「なぜ?」という映画監督として極めて当たり前の疑問を宗教に向けただけだと。また同じように宗教を題材にしたインド映画「pk」は観ていないそうです。

あるB&Bホテル経営者が経営に行き詰まり、宗教法人にすることで税を節約しようという発想から神になる話です。
とにかく笑いどころ満載です!いかにもイタリアっぽい作品と言えるかもしれませんね。

ちなみに監督さん、日本映画について語っていました。
小津や黒沢を観て育ったと。そして北野武が大好きで、(それを言ったとき会場に笑いが起きたので「なんで笑うの?」と)理由はイノセンスと苦しみ・痛みがあると指摘。これはコメディの本質と同様であると言います。北野作品も、バイオレンスがどうではなく、イタリア人はコメディとして、北野武は日本のチャーリー・チャップリンだと認識していると。