めたわに

ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~のめたわにのレビュー・感想・評価

3.6
学校の火災(実はKKKの仕業だったりする)によって、黒人生徒の受け入れを、白人の学校でするか?とうい問題についての住民間の闘いを映画に。実話ベースとのことで、エンドロールには主人公となった実物の2人も登場します。

ストーリーは単純ですが
文化や慣習によって善いか悪いかも判断せず続く人種差別。自分が属する人種社会で良く生きようとすれば自ずと人種差別の道へ…という流れがよくわかる。結局は歴史が作り出した差別をそのまま享受しているだけ。そこには善も悪も無く、ただ自分ら属する集団社会の良があるだけ。
黒人に対して理解のある雑貨店の白人店主をみればわかるが、結局差別を乗り越えるには個々同士のコミュニケーションそして理解があれば十分。まずは相手を知ること。それにはそういう場(シャレット)を設けることも重要なんだなぁと。

本作は、白人側代表のCPを演じたサム・ロックウェルと、黒人側代表役アン役のタラジ・P・ヘンソンの演技で成り立ってます。サム・ロックウェルがまたいい演技をしてます。徐々に黒人に理解を示す自分に戸惑う姿を上手く表現している。無知が故に差別に走るムカつく田舎のおじさんを好演し、その後氷解していく姿は、彼だからここまで説得力を持たせることが出来たんじゃないかなー。

ガソリンを売るのも差別の対象だったとは!!
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