櫻イミト

十代の夏/新学期の櫻イミトのレビュー・感想・評価

十代の夏/新学期(1956年製作の映画)
3.5
記録漏れ。

ジャック・ロジエ監督の第2作目の短編。ヌーヴェルヴァーグの最初期の作品とされる。フランスのプロヴァンス=コート・ダジュールの村で、地元の子供たちを使って撮影。

夏休みの宿題をやってこなかったルネは、友だちから「カバンごと川に落としてしまえば先生への言い訳になる」とそそのかされて本当に捨ててしまう。後からあわててカバンを探しに川を一人で下っていくうちに、水遊びに夢中になって泳いでいる小さな蛇を追っかけてゆく。。。

皮膚感覚や空気感をカメラに収める試みは、後のヴァカンス映画に繋がるもの。80年代前後のキアロスタミ監督作品や「運動靴と赤い金魚」(1997)などイランの子供映画を連想した。
櫻イミト

櫻イミト