riblueliany

二人小町のribluelianyのレビュー・感想・評価

二人小町(2020年製作の映画)
3.0
インスタでフォローしてて好きだった女優さんが出てるのと色彩の綺麗さ目当てで観た(だいぶ前。11月ぐらい)けど、物騒なシーンとかミステリー要素もあって個人的には当たりだった。ストーリーはドロドロだけどbgmのおかげで程よく軽かったし、なんか喜劇を見てるみたいな感覚だった。香港の街並みと小町ズの服装がとにかく綺麗でずっと目にうれしかったなー

他のユーザーの感想・評価

nt708

nt708の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジャンルで括れないカオスの世界観、完璧なふりをしていて実は穴だらけの物語。本作はそんな芥川の作品、あるいは彼自身の思想を映像として上手くまとめ上げているのではないだろうか。カメラワークや編集こそ平凡ではあるが、そう言った平凡な映像がColour Gradingや音響によって映画として成立するクオリティまで押し上げられていた。

元来、私は芥川の作品が大嫌いである、、と同時に大好きでもある。人間として良いところも、悪いところもダダ漏れなところに嫌悪感を抱く一方で、それはある意味自分にはできないことを彼がやってのけていることへの嫉妬心によるものかもしれないからだ。だからこそ、好きだろうが嫌いだろうが、私は芥川から目が目が離せないのかもしれない。

芥川の象徴と言えば、彼の生に対する執着。本作でもそうだが、彼は主要な登場人物を自滅へと追い込む。自らの身を自らの手で滅ぼそうとしたのは彼自身も同じであり、そのモチーフは生への絶望と死への憧れだろう。しかし、これらのモチーフは並々ならず生きることに期待していた裏返しでもある。生への期待が裏切られたとき、深く絶望し、と同時に死ぬことで生きることで得られなかった何かを得たいと思ったのではないだろうか。

女性に対する視線、あるいは視点がとことんだらしが無いのも芥川の象徴だろう。美しい女性を地獄へと追い込むのは、恐らく死への憧れゆえに、美しきものが死ぬ瞬間こそこの世で最も美しいと考えている(これは、この時代を生きた男性作家の美に対する考え方の傾向である)からであり、死ぬことで2人の愛が永遠のものになるというロマンチズムもまた彼にそのような考えを起こさせたのかもしれない。

こうして芥川に対する自分の考えをまとめてみると、やはり芥川は大嫌いであると同時に大好きな存在、つまり見逃せない存在であることに気付かされる。じゃあ、本作はどうかと言われれば、芥川の戯曲が原作なのだから、好きと言われれば好きだし、嫌いと言われれば嫌いである。この前提を抜きにしたレビューはやはりナンセンスだ。

ナンセンスと言えば、本作における死神の存在は実のところなんだったのか。あれがもし自分のことを死神と思っている男(芥川?)の話だとしたら、本作の演出を大幅に変わり、物語の仕上がりもサイコホラーに近いものとなったのではないだろうか。個人的にはそういう解釈もありだと思うのだが、他の方がどう思うかはわからない。
映画「カメラを止めるな!」の撮影監督・曽根剛さんが映画監督初挑戦した本作は、芥川龍之介の戯曲を原案に現代の香港を舞台に、地獄へ連れて行く女性と恋仲になるという趣味を持つ死神を軸に、二人の小町との愛憎劇が寓意的に展開する。
主人公である二人、一流企業のキャリアウーマン・小町と、食堂でアルバイトするモデル志望の小町を、共に女優・モデルとして活動するハンナ・チャンとエリズ・ラオが夫々演じ、キーとなる死神・王喜龍を香港に単身で渡って13年、俳優だけでなくタレントとしても幅広く活躍する和泉素行さんが悲喜こもごもを交えて演じている。
和泉素行さん以外に「カメ止め」繋がりで濱津隆之さんもちょい役ながら印象的に登場する。
物語は、芥川龍之介の戯曲の骨子、ヒロインが自分と名前と年が同じ女を身代わりに死神に差し出すという内容をなぞるものだが、そこに未だ男性優位社会でもがく女性たちの欲望や野心を反映させた現代の寓話仕立てにしている。
戯曲の結末もシニカルなものだったが、現代劇に翻案した本作はピリッとくる皮肉に満ちたものになっている。
驚く展開が続き、あらすじを観ていなくて良かったと思いました。全編不思議な作品で、画も幻想的でした。
邦画のところにDVDがあって、
なのにずっと中国語で字幕…………。
最初我慢してめちゃ頑張ってみればいいかと思いきや永遠に中国語。
私は目が悪いのでリラックスして見るタイミングで見るべき映画じゃなかったw
もちろん邦画扱いなので字幕があるかないかの記載もないし。
てことで、邦画を見るつもりで見たのでひどいめにあったぞ!くらいの気持ちですけどね。内容関係なくてすみません。

フィルマークスもレビュー少ないですがなぜか3以上の平均点になってますが今日レンタルしたGEOのレビューも平均2.1点とかでやばいほど評価悪かった(見てから借りればよかった)

映画の内容はキレイな香港の絵を楽しむ映画で、死神だとかよくわからなかったです。
首吊りのとことか日本人っぽい演出で違和感あるなとは思いました。
th1105

th1105の感想・評価

2.9
改めて香港行きたくはなるけど、つまらなかった。

ただの男の嫉妬劇にもみえる。
るん

るんの感想・評価

3.2
映像は艶やかだったけど、本で読むともっと怖いんだろうなと思った。
くぅー

くぅーの感想・評価

3.5
“まるで死神を拒んだ罰みたい。”

»小町という名前を持つ同性同名で同じ歳の2人は対照的ながらも面識はあって、キャリアウーマンの小町には彼氏が居るのだが、その彼氏が満月のある夜に突然に自分は死神だと名乗り、やがてモデル志望の小町を巻き込み、思わぬ展開となる。

はい、未読ですが芥川龍之介の戯曲がベースの日本と香港の合作ってコトだけで、予備知識なしで見てみましたが…香港を舞台にした日本の監督による、ダークファンタジックなコメディなのか。

うん、死神に翻弄される二人ですが、いつの間にか二人に翻弄される死神でもあり、ヒネりまくった思わぬオチにはニヤリとはできましたが、“?”となるかも。

そう、曽根剛監督作品は初めてですが、ホラーテイストな作品に傾倒してきたみたいで、あの『カメラを止めるな!』では撮影監督で参加し…本作では香港の街らしさを魅力的に撮り、ウォン・カーウァイ監督に大胆にオマージュを捧げてる感じで、全く飽きずには見れましたが。

なお、キャストでは、キャリアウーマンのハンナ・チャンに、モデル志望のエリズ・ラオ…対照的な演技合戦が良き。
香港在住の和泉素行…初見でしたが、眞島秀和っぽくてニヤリ。
さらには、濱津隆之の友情出演もナイス。
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3.0

このレビューはネタバレを含みます

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雰囲気、ファッション、設定、物騒シーン、全てがタイプだった
もっと早く観ておけば良かったなー!悔しい
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