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がんと生きる言葉の処方箋のyunikongのレビュー・感想・評価

がんと生きる言葉の処方箋(2018年製作の映画)
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世間における癌のイメージは悪く、癌と聞くとテレビドラマや映画で見るような悲惨で過酷な治療をすぐ想像してしまうけれども、ここに出てくる癌患者達はとても明るく癌を抱えつつも楽しく毎日を暮らしている。もちろん治療の副作用に苦しめられたり、転移や増大の不安はつきまとうが、常に辛い状態が続くのではなくそれは生活の一部となっている。
癌になっても死ぬまで命は続くし、人は遅かれ早かれいずれ必ず絶対に死ぬのだから、たとえステージ4の癌であろうと治せない癌であろうと悲観せず、死のその瞬間まで命を使いきり生きるという宴を楽むこと。それが天寿を全うするという事なのだと思う。
私も癌になって、周りに気を使われすぎたり、かわいそうな人を見る目で見られたりして癌であると言ったことを後悔した事がある。世間の癌に対するイメージが悪すぎるのだ。私も癌になる前はそう思っていた。この映画は癌じゃない人にこそ観て欲しいと思った。
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